【日時】2019年1月7日(月) 11:00~17:15 (受付 10:30~)
【場所】東京都港区芝浦3-3-6 キャンバスイノベーションセンター 509号室
【主催】岡山大学 産学協同次世代材料・デバイス創製研究会(代表:林靖彦)
平成30年度岡山大学機能強化促進補助金「次世代研究育成グループ形成促進事業」
【開催趣旨】
直面するエネルギー,環境など様々な問題の解決に資する材料技術の創成,高度利用の促進および次世代エネルギー物質科学の構築目的とし,ナノ材料を研究する分野横断の研究者が学部・研究科を越えて結集します.岡山大学では,研究成果を基盤に,産官学の研究者・技術者と一体となって研究開発及び成果を社会に還元することを推進しています.本研究会を通じて,「産学協同次世代材料・デバイス創製研究拠点」を構築し,ナノ材料を中心に材料創製から応用に至る研究を実施し,特に基礎研究から実用化への「橋渡し」研究を重点的に実施することで,効果的かつ効率的に実用化に結びつけることを目指して意見交換を行うものです.
皆様の積極的なご参加をお待ちいたしております.
【スケジュール】
11時00分~11時30分 冒頭挨拶,本学の取組と私の研究の紹介
林靖彦 岡山大学自然科学研究科 教授
11時30分~12時00分 招待講演1 「数理科学と諸科学の連携ー材料科学と臨床医学を例として」
水藤寛氏 東北大学・材料科学高等研究所 教授
数学・数理科学は近年、他の様々な分野との連携を進めています。その中から、東北大学材料科学高等研究所(WPI-AIMR)における材料科学との連携、及びJST-CRESTにおける臨床医学との連携についてご紹介します。前者については様々な材料の構造と機能の関係解明を通して新たな材料の創製につなげることを、後者については生体内の多様な現象のメカニズムを探ることを通して臨床医療に新たな視点を提供することを目指しています。
主要国における論文数や科学技術関係予算、研究領域等から我が国における研究力の現状を俯瞰し、研究力低下の要因等を示すとともに、若手研究者への支援や新興・融合領域研究の強化等、研究力向上のための今後の文部科学省の取組みの方向性について説明します。併せて、文部科学省の2019年度の科学技術関係経費の概要及び先端研究を支える基盤設備の共用等について紹介します。
日本ゼオン㈱は、2005年までは全くCNT(カーボンナノチューブ)の研究とは無縁でした。2006年より「カーボンナノチューブキャパシタNEDOプロジェクト」にて、スーパーグロース法の単層カーボンナノチューブの量産技術を産総研と共同で開発し、1000倍の量産性を有する技術を構築し、2015年11月に徳山に量産工場を竣工しました。また、同時並行で用途開発を進めており、その開発状況を概説します。
産総研オリジナルのプラズマCVD法を用いて高品質原子層グラフェンの高スループット合成技術を開発しました。従来の熱CVDと比較して格段の合成スピードアップに成功し、原子層グラフェンを工業材料と提供する見通しを立てました。さらにグラフェン透明導電フィルムを始めとし、様々な応用のデモンストレーションを行っており、グラフェンの稀有な特性を製品として際立たせる試みについて紹介します。
JST CRDSは、国内外の社会や科学技術イノベーションの動向およびそれらに関する政策動向の把握・俯瞰・分析を通して課題を抽出し、科学技術イノベーション政策や研究開発戦略を提言する組織である。本講演では、ナノテクノロジー・材料分野における世界的な研究開発のトレンド、およびCRDSが考える今後の研究開発の方向性について紹介する。
研究会事務局 担当: 西川亘
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1
国立大学法人岡山大学大学院自然科学研究科
E-mail:ws-2019@anc.okayama-u.ac.jp TEL:086-251-8229
シンポジウム問合せ: 花岡千草
〒108-0023 東京都港区芝浦3‐3‐6 岡山大学東京オフィス
E-mail:chigusa_hanaoka@cc.okayama-u.ac.jp TEL:03-6225-2905